ESG情報局

CSR、ESG、サステナビリティなど、非財務レポーティングのための情報を集めました

【行政動向】環境省、プラスチックスマートのプラットフォーム開設

環境省は、プラスチックごみによる環境汚染の予防のため
プラスチックスマート」プラットフォームを開設しました。


http://plastics-smart.env.go.jp/

 

企業向けには来年6月のG20サミットでの表彰を予定しているようですが、
個人や団体の活動も促すためにインスタ等のSNSへの投稿も推奨しており、

「全員参加型」を意識したプロジェクトになっているのが特長的です!

 

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【GRI】【SASB】主要ガイドライン等の改訂スケジュール

 

関連ガイドライン改定に向けたスケジュール

 

GRIスタンダード

GRI 303:水、403:労働安全衛生は改訂版公表済み

GRI 306:排水および廃棄物、「Spills and Leaks Standard」は

2018年より改定作業開始

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参考リンク

https://www.globalreporting.org/standards/work-program-and-standards-review/

 

■SASB

・2017年10月「exposure-drafts(草案)」を公表

・2018年中に、改定文書公開予定

 

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参考リンク

・スケジュール:https://www.sasb.org/standards/calendar-of-activies/

・ドラフト:https://www.sasb.org/exposure-drafts/

 

【GRI】303、403の改訂版にはどう対応するか?

スタンダードの発行後、初めての改訂版が2018年7月に公開されました。

今回改訂されたのは、303水と排水、403労働安全衛生の2つ。

 

改訂版のポイントは

■スタンダード固有のマネジメント項目が追加されていること

(103に代わるものではないとあるので、103も継続して必要です)

■改訂版を使用する必要があるのは、2021年1月以降に発行されるレポートであること

です。(下図、「Effective date」参照)

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今すぐ改訂版にそって開示する必要はありませんが、

GRIが2021年という3年後を指定しているのは、

「それまでにデータを集めておくべし」という意図がありそうです。

 

303と403をマテリアルな項目として特定している組織は、

・2018年→データ収集開始

・2019~2020年→継続して収集

・2021年→3年分の情報開示

といったスケジュールでの対応が必要ですね。

 

【GRI】CSRランキング上位企業の対応状況

2018年東洋経済CSRランキングの上位5社のうち、

2018年度版のレポート発行済企業について

GRIの活用状況を調査したところ、、、

 

第3位 ブリヂストン→中核準拠

GRIスタンダード対照表 | CSR | 株式会社ブリヂストン

 

第4位 コマツ→準拠せず、内容索引は掲載

https://home.komatsu/jp/csr/gri/

 

第5位 花王→準拠せず、内容索引は掲載

https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/sustainability/pdf/sustainability2018-042.pdf

 

※第1位NTTドコモ、第2位KDDIはまだ2018年度版が発行されていませんでした。

 

また、国内の製造業で唯一「GRI GOLD Community」に登録しているホンダは、

包括準拠を宣言。

https://www.honda.co.jp/sustainability/report/pdf/2018/Honda-SR-2018-jp-112-123.pdf

 

GRIスタンダードは、

「よりよい情報開示のためのツール」

にすぎません。

 

スタンダード対応に時間をかけるのは今年だけにして、

来年以降は本来の目的に注力して情報を開示していきたいものです。

このブログについて

企業の「より良いESG・サステナビリティCSR関連情報開示」のために、

・ウェブサイトの構成やレポーティングのポイント

・抑えるべきガイドラインの情報

・参考になる事例

などについてまとめています

企業の情報開示に、少しでもお役にたてば幸いです。